ロスタイムライフを知ってますか

僕が子供の頃に放送されていた深夜ドラマ、ロスタイムライフ。小学生ながら私はその内容に心を打たれていた。

 

その話の登場人物がなんらかの原因で死ぬ寸前、周りの物の動きがピタッと止まる。

 

すると自分の人生にスポーツ実況の様な声が流れ、サッカーの審判の服を着て、しかも他の人には見えない男が電光掲示板を持って、登場人物に駆け寄る。

 

男は電光掲示板を両手で上に掲げる。その電光掲示板にはその男が本当に死ぬまでの時間、ロスタイムが表示されている。

 

登場人物はそのロスタイムでやり残したことを済ませる。家族に最高の料理をふるまったり、ロスタイムが長い者は人を助ける職につく。友や恋人に感謝を伝える者もいたかもしれない。

 

時間が近づくと自分が死ぬはずだった定位置に付く。すると、周りの物が途端に動き出し、登場人物は宿命通り死ぬのだ。

 

私はこの最後にやり残したことを済ませなければならない。

 

なんで、昔のこんなドラマをふと思い出したんだろう。